葉酸とは、
妊娠を望むすべての女性の方へ、妊娠前・妊娠中の摂取が推奨されている栄養素です。
葉酸は、水溶性のビタミンでビタミンB 群の仲間です。
新しい細胞を作る時に欠かせない栄養素で、遺伝子の素となる物質やタンパク質の合成、
アミノ酸やビタミン代謝、赤血球の形成などにも関わり、胎児の正常な発育に不可欠です。

※本ページは㈱パートナーズ様よりご提供いただきました資料を元に作成しております。

  1. 葉酸と赤ちゃんの先天異常

    葉酸は、受精直後におこる胎児の神経管の形成に深くかかわっています。
    そのため、妊娠前から葉酸を十分に摂っておくことで、二分脊椎症や無脳症などの神経管閉鎖障害の発症リスクを抑えられることが知られています。
    また、新しい細胞がつくり続けられる妊娠中も、通常よりも必要量が増加しますので、積極的に摂りたい栄養素です。

  2. 体内での吸収

    食物中の葉酸は、ポリグルタミン酸という形で存在しています。
    複数のグルタミン酸がつながった形で、分子量が大きく、そのままでは吸収されません。
    そのため、酵素によって切り離され、モノグルタミン酸型になった後、取り込まれます(左図)。
    調理での損失に加えて、吸収効率も考えると、食事で摂れる葉酸は吸収率 50% 程度とされています。
    一方、サプリメントに使用される葉酸はモノグルタミン酸で、そのまま取り込まれ、効率的です。

  3. 摂取量の目安

    葉酸の摂取量の目安は以下の通りです。(厚労省食事摂取基準)

    女性 推奨量(ug/日) 耐容上限量
    30~49歳 240 1000
    妊婦付加量 240
    授乳婦付加量 100
  4. 多く含まれている食品

    葉酸はアスパラガスや枝豆、ブロッコリー等の植物性食品に含まれるほか、レバーや魚の肝などの動物性食品にも豊富に含まれています。
    食事で摂る葉酸の多くは吸収率の低いポリグルタミン酸型です。
    食事だけで神経管閉鎖障害発症リスクを抑えるには 1 日 800μg 必要となり、現実的とはいえません。

    また、厚労省は妊娠の可能性のある女性に、神経管閉鎖障害などの先天異常の予防を目的として、
    妊娠前から妊娠 3ヶ月まで、1 日 400μg の葉酸(モノグルタミン酸)を、サプリメントで補充することを推奨しています。

  5. 商品詳細

    葉酸が体内で利用されるには 5- メチルテトラヒドロ葉酸への変換が必要ですが、
    遺伝的に変換能力が低い人が日本人の約 15%程度いるとされています。
    ただし、1日 400μg のモノグルタミン酸葉酸の補充で葉酸不足のリスクを回避できることがわかっています。
    そのため、当院でも通院されている方向けに葉酸のサプリの販売を開始致しました。

     
    • 品名/葉酸+B6・B12
    • 内容量/180カプセル(286mg×180=51.5g)※3ヵ月分
    • 推奨量/1日2カプセルを目安に(1~2回にわけて)
    • 推奨接種時期/妊娠前から妊娠3か月
    • 販売価格/3,000円(税込)

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