ビタミンDとは、妊娠や出産に必要な栄養素の一つです。
脂溶性(油に溶ける)ビタミンの一つで、キノコ類など植物由来のビタミンD₂(エルゴカルシフェロール)と魚介類など動物由来のビタミンD₃(コレカルシフェロール)があります。
これまでカルシウムの吸収を促し、丈夫な骨をつくる働きが知られてきましたが、最近では、よい卵子をつくったり、子宮内膜を着床に適した状態にするなど、妊娠、出産にも深く関わっていることが多くの研究でわかってきました。

※本ページは㈱パートナーズ様よりご提供いただきました資料を元に作成しております。

ビタミンDの働き


ビタミンDの多くは体内でもつくられます。
ビタミンDは、食事(魚やキノコ等)から摂取しているだけでなく、紫外線を利用して皮膚でもつくられているので、ビタミンというよりもむしろホルモンに近い働きをしています。
日光にあたると皮膚でコレステロールから紫外線の働きでプレビタミンDがつくられます。
その後、ビタミンDに変換され、肝臓に運ばれてビタミンDの充足度の指標とされている25(OH)Dとなり、腎臓で活性型ビタミンD1,25(OH)₂Dとなることで作用が発揮されます。
一方、食事から摂取したビタミンDは小腸で吸収されて肝臓に運ばれ、同様に腎臓で活性化されるようになります。

ビタミンD濃度の目安

ビタミンDの過不足を知る指標は血中25(OH)D濃度で、その基準(非妊娠時)は以下の通りです。

欠乏 20ng/ml 未満
不足 20 ~ 30ng/ml
充足 30 ~ 100ng/ml
過剰 100ng/ml 以上

紫外線に当たる時間が少なかったり、食事からの摂取が不十分な場合は不足しやすくなります。
日本人女性はビタミンD不足となっている割合が高いとの研究報告があります。

ビタミンDと妊娠・出産

ビタミンDと妊娠・出産の関係について以下のような研究報告がなされています。

・多のう胞性卵巣症候群(PCOS)
 PCOSの女性はそうでない女性に比べてビタミンD不足の頻度が高い。
・体外受精の治療成績
 血液中や卵胞液中のビタミンD濃度が高い女性ほど体外受精の成績が良好である。
・子宮内膜(着床)環境
 卵子提供を受け、良好胚の移植を受けた女性においてもビタミンDが不足していると妊娠率が低い傾向がみられる。
・妊娠・出産のリスク
 ビタミンDが低い妊婦では妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群、低出生体重児のリスクが高くなる傾向がみられる。

商品詳細

ビタミンDは、近年、健全な妊娠や出産に大変重要な役割を担う脂溶性ビタミンであることが多くの研究でわかってきました。
そのため当院でも通院されている方向けにビタミンDのサプリの販売を開始致しました。

  • 品名/ビタミンD
  • 内容量/60カプセル(280mg×60=16.8g)※2ヵ月分
  • 推奨量/1日1カプセルを目安に
  • 販売価格/1,300円(税込)
  • 原材料のゼラチン/ブタ由来の動物性ソフトカプセル
    ※カプセルの皮膜素材として使用
    ゼラチンは動物の皮膚・骨や腱等の組織から形成されている

ビタミンD検査について

ビタミンDのサプリは検査後の結果次第で医師よりご購入を進めております。
検査をご希望の方は、診察の際に医師にご相談ください。

ビタミンD検査【25(OH)D】    費用:自費 4,000円(税別)

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